
便器にパッート広がる真っ赤な血!鮮血の血便!
これは、何・・・!!ヤバイ・・・!!
原因はストレス?それとも痔?
日本人の3人に1人が痔持ちであるという日本。
ありふれている症状のために油断していませんか?
「痔だと思っていたら大腸がんだった」なんてケースも現れてきています。
じゃー、痔の鮮血と大腸がんの症状とどう違うの??

鮮血の血便が出ればダレでもビックリしますよね。私もそうでしたから。
原因がストレスとか痔とかありますが、大腸がんの可能性もあるわけですから。
芸能人や著名人が大腸がんで亡くなったと言う話を聞きますと、「自分もあの時の血便がもしかして・・・・」など自分に置き換えてみてゾーットします。
痔と大腸がんのその2つには、血便、便秘、下痢、腹痛、と言った共通点が実はあります。
特に、慢性的に痔の症状を持っている人は、がんの症状を見落としてしまいがちです。
便の違いによる、痔の血便と大腸がんの血便には違いが分かるコツがあります。
痔が原因の血便とは、2つの原因が考えられます。
痔核(いぼ痔)の場合は、血行不良で起こる事が多く、座り放しで仕事をしている、または長時間立ちっぱなしの仕事をしている人に多く見られる症状です。
また、排便の時に力を入れて力むと痔核になりやすいようです。
痔核には、外側に出来る外痔核と内側に出来る内痔核ですが、出血が多く見られるのは内痔核です。
内痔核から出血している場合は、例え痔核が小さくても、綺麗な真っ赤な鮮血を出血します。
少量の出血程度なら、肛門からポタポタと垂れ落ちる程度か、トイレットペーパーに少し付着する程度です。
出血の量が多くなると、便器が血で染まるくらい真っ赤に大量出血します。

裂肛(切れ痔)は、便秘などで無理に固い便を出そうとすると、肛門の粘膜を傷つける、いわゆる「裂肛」となりますが、裂肛は痔核と違い、かなりの痛みを伴います。
そのためにか、トイレに行くのが恐怖となり、トイレを我慢する人がいるくらいです。
裂肛の時に排便をすると、痔核と同じく鮮やかな血便で、いわゆる「鮮血」ですが、出る量は僅かで、トイレットペーパーに僅かに付着する程度です。
しかし、痔核では感じ無かった痛みを感じます。
結腸でがんが出来た場合の便の色とは?
結腸がんの血便は、血が便と混ざりやすく、便の色が黒く変色しています。
結腸がんは小腸に近い部分に出来るがんで、腸内も広く水分の多い便のため柔らかい便です。
そのためか、初期の段階では下痢や便秘といった症状が殆どありません。
出血した場合でも、血液と便とが混ざり合うため、綺麗な鮮血ではなく、黒く変色した便の色になります。

直腸でがんが出来た場合の便の色とは?
肛門に近い所にある直腸にがんが出来た場合は、下痢になったり、またいくら頑張って便を出してもスッキリとしない残便感があります。
この原因は、直腸に出来たがんの塊を、神経が便と勘違いをする錯覚現象なのです。
直腸まで来た便は水分が少なく、出血した血液と便とが混じることはありません。
そのために、直腸がんの場合の血便は、「便の表面にこびりつくような血の塊」が出ます。
それに、大量に出血することもありませんから、一見すると切れ痔のような出血のようです。
しかし、切れ痔よりも直腸の奥の方で出血しているため、血の色は真っ赤な色よりも『黒に近い赤』のようです。
このことから、便器を真っ赤に染める鮮血の血便は、内痔核のいぼ痔が原因の血便が多いと思われます。
大腸がんが原因での血便は、大量の鮮血が出るケースが少ないと思われます。
しかし、だからと言って、大量の鮮血が出たのだから、これは痔の性だと自己判断をするのは止めて下さい。
肛門に近い直腸がんの場合には、鮮血の大量出血も十分に考えられますし、もしがんが出来ていて血液が確認できるのなら、ステージもかなり進んでいるとも考えられますから。

また、痔が原因で大腸がんになるケースも考えられるので、注意が必要です。
例えば、痔ろう(穴痔)が肛門がんになる恐れがあるということです。
痔ろうになると、肛門付近に膿が溜まり、その膿が破れて穴が出来ると『痔ろう』になるのですが、痔ろうはいつも炎症を起こしており、その場所から膿が出続けます。
この痔ろうの膿が原因で肛門がんになることもあり得るということなのです。
最悪の場合は、肛門を切除し、人工肛門にしなければならないことにもなります。
大腸がんを予防するには、なるべく食物繊維を多い目に摂取し体内の便の排泄を良くする事が大切なことだと思われます。
体内に多くの食物繊維を取り入れている、アフリカの人達には大腸がんや痔の人がいないと言う報告がなされています。
ラベル:血便